だれが速い
とある世界のおはなし。
天の神様が動物たちを見おろしふとつぶやいた。
「誰が一番速いのだろうか?」
それを聞いた耳のいいウサギが『ボクに決まってる』と言った。
それを聞いたウマが『ボクより速く走れる動物がいるわけない』と言った。
それを聞いたツバメが『ウマも速いけど鳥にかなうわけない』と言った。
それを聞いたタカが『上空から急降下するタカの速さにかなうわけない』と言った。
それを聞いたウシが『まてまて。みんな速いが、距離が長くなるほど何日も歩けるウシが一番』と言った。
それを聞いたワタリドリが『長い距離ならワタリドリが一番に決まってる』と言った。
それを聞いたシカが『みんな障害物のない広い場所だろ。いりくんだ森の中ならシカが一番』と言った。
それを聞いたヤギが『場所を選べるなら岩山はヤギだろ』と言った。
それを聞いたマグロが『なら海もいれたらマグロが一番』と言った。
それを聞いたネズミが『そもそも体が大きい動物が有利な条件だ。体の長さの何倍を走るかで速さを競うなら、ネズミだって速いぞ』と言った。
それを聞いたネコが『ネズミが速いなら、それを捕まえるネコがいちばん速い』と言った。
それを聞いた…
神さまは面倒臭くなってつぶやいたことを後悔した。
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